歴史と背景
わら細工は、日本の農村社会において、日常生活の中で不可欠な役割を果たしていました。稲作の一環として収穫された稲わらは、まずは束ねて干され、乾燥させてから、次に様々な形に編まれていきます。もともとは農作業の道具や容器、飾り物などを作るために使われ、例えば、竹細工と並ぶような実用性が求められました。
また、わら細工は農作物の収穫祭や年中行事においても重要な役割を担っており、特に神社の祭りで使用されるお守りや縁起物としてのアイテムが多く作られていました。
わら細工に使用される主な素材は、稲わらです。
稲わらは収穫後に乾燥させてから使用されます。
稲わらには自然の風合いがあり、その質感や色合いが作品に温かみを与えるため、多くの工芸品で重宝されています。編み込み、結びつけ、巻きつけなどの技法を駆使して、細かい模様や複雑な形を作り出します。
一般的なわら細工の製品には、縄、米俵、わらじ、しめ飾り、注連縄、猫つぐら、神棚などがあります。
中でも、しめ飾りは日本の伝統文化や風習に深く結びついており、地域ごとに特徴的なデザインや技法が見られることが多いです。
新たな挑戦を恐れず、常に前向きな姿勢で取り組んでいき、各々の技術向上はもちろん、道場の発展のためにも、アイデアを出し合い、みんなで協力していきたいと考えています。
選べる2コースをご用意
手軽にちょっと
「手軽にちょっとは」このイベントは、藁細工を気軽に体験していただける場です。まずは藁に触れて、その感触を楽しんでいただきます。その後、簡単に作れる小物を作成し、藁細工の面白さや魅力を感じていただきます。
この場は、藁細工に興味がある方や、手作業を楽しみたい方にぴったりです。参加は1回限りでも構いませんので、少しだけ試してみたい方も大歓迎です。「どんなものかな?」と興味がある方、ぜひお越しください。
がっつり本格的
「ガッツリは本格的にわら細工を学びたい人向け」の講座は、即席で完成する作品を作るというよりも、時間と日数をかけてじっくりと技術を習得することに重点を置いています。この講座では、わら細工の基本から応用まで、職人として必要な技術をしっかりと学ぶことができます。将来的に地元でわら細工教室を開きたい方や、職人としての道を歩みたい方にとって、理想的な学びの場となっています。本格的なわら細工技術を身につけ、プロフェッショナルとしてのスキルを高めるための講座です。
わら細工の種類
かごや小物入れ
昔ながらの収納用品として使用され、手作りの温かみが感じられる一品です。
お守りや飾り物
お正月飾りや神棚、厄除けのお守りなど、神聖な目的を持つ作品も多く見られます。
道具類
昔の農作業に必要な道具や器具(米俵やほうきなど)は、実用性と美しさを兼ね備えたものとして作られました。
人形や装飾品
年末年始に使われるわらの冠など、季節的なイベントに関連したアイテムも多くあります。